日本文化大好き女子が教える!京都でお茶と和菓子を学ぶ・楽しむ方法
こんにちは、日本文化大好きなyu@yuka_8730です。
今回は、京都でお茶と和菓子が学べ、楽しむことができる場所の紹介をしたいと思います。
京都に来てお茶を飲み、和菓子を食べることはあってもなかなか「学ぶ」機会ってないかも?
お茶や和菓子には長い歴史や込められた深い想いがあります。
そのような「裏側」を知ることにより、よりお茶や和菓子を楽しむことができるのです。
そんな今回はお茶や和菓子を「学ぶ」「楽しむ」ことができる場所を紹介していきたいのですが。。。!
そもそも京都でお茶というと、「宇治」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし!京都で茶道文化が発展してきたエリアがあります。
それが「西陣」です!
西陣織で有名な西陣は、織物などの伝統産業が発展してきたとともにお茶などの伝統文化も発展してきたエリアなのです。
では、その西陣でいったいどんな文化を楽しめるのか見ていきましょう。
京都で「お茶」を学べる場所
抹茶碗としても使われた、美しい樂焼の世界を満喫できる「樂美術館」
豊臣秀吉が活躍する桃山時代に最盛期を迎えていた茶の湯文化。
当時、茶の湯をリードしていた千利休が自分の理想としていた茶の湯思想「侘茶(わびちゃ)」にかなう茶碗を求めていました。
その茶碗を注文し、造らせた長次郎が現在の樂焼を生み出したのです。
ここから抹茶碗の歴史が始まったのか~!
その長次郎を家祖とする樂家が現在の西陣にあります。
このようにして誕生した樂焼が、西陣からお茶の文化を広めていきました。
そんなお茶文化にとって重要な存在である樂焼を実際に見ることができ、歴史も知ることができる場所が「樂美術館」です。
静かな住宅街の中にひっそりとたたずんでいるので、気づかずに通り過ぎてしまいそう...それほど周辺になじんでいます。
建物は2階建てで、1階には歴代の樂茶碗が展示されており、2階には季節によって変わる特別展などが開催されています。
中はそれほど広くなく、ふだんも割とすいているのでゆっくりと樂茶碗と向かい合うことができるのが魅力的。
漆黒の深く力強い味わいがある樂焼・赤茶色の繊細で艶やかな樂焼。
見れば見るほど樂焼の美しさ、奥深さに魅了され、いろんな角度から見入ってしまいます。
現在の十六代まで続く樂焼は、それぞれの代で雰囲気も少しづつ違います。
前の代を引き継ごうと創作したり、時代の流行を取り入れたり...
個人的には、三代目 道入の燕児、八代目 得入の常磐、九代目 了入の古稀七十之内がとてもお気に入り♡
時代によって移り変わり行く樂焼を一つ一つ見てみてください。
あなたはどの樂焼に惹かれますか?
「樂焼をもっと知りたい!」という方にはこちらの本がおすすめ!
初心者が樂焼の勉強をするのにぴったりで、奥が深い樂焼のことを知れるのでますます樂焼が好きになります!
そして、本の中で感動するステキな言葉や文章がちらほら出てきたり...
この本と出合い、日本人の考え方や日本文化の奥深さが樂焼には詰まっているな~と感じました。樂焼の真髄に魅了された私は愛読してます!
ぜひ本を読んで体感してみてください♪
茶道を総合的に学ぶならまずココ!「茶道資料館」
茶道美術に関する展示、茶室の見学、お茶席体験、茶道に関する本、資料を閲覧できる図書館など茶道を見て体験しながら総合的に学ぶことができる施設です。
実際にお茶をされている方がよく来られている印象なのですが、一般の方も入館できます。私が訪れた際はじっくり展示を見て、無料のお茶席でお抹茶と和菓子を頂きました。
展示は茶道に関する抹茶碗などの茶道具から掛軸などの美術工芸品まで美しい品々を拝見することができます。こちらで見れる陶磁器や工芸品の数々もとても美しいので、ゆっくりと見ていただきたい。
見終わった後、
なんだかちょっといっぷくしたいな~
という気分になってしまうと思います。そんなときにぴったり!なお茶と和菓子がなんとお茶席の会場でいただけちゃいます!
その場でお茶をたてて頂くお抹茶とおいしい和菓子が、幸せなひとときを与えてくれます...抹茶碗や会場に置いてある花瓶など、いろいろ見たあとはついつい気になってしまうところ。
そんな楽しみ方が総合的にできる茶道資料館。
ふだん触れることのないお茶の世界に浸り、心を落ち着かせてみてはいかかでしょうか。
「茶道文化についてもっと深く知りたい!」という方にはこちらの茶道文化検定がおすすめ!
茶道文化を通じて日本文化を学ぶことができますよ♪
テキストはこちらから↓
京都で「和菓子」を学べる場所
京菓子文化、歴史を知ることができる「京菓子資料館」
京菓子のあゆみを楽しく学ぶことができる資料館です。
京都の老舗和菓子店「俵屋吉富」烏丸店の3階の一部が資料館となっています。
え!和菓子の歴史なんて勉強できる資料館があるの?! 楽しそう!
と思って行ってきました。
館内では古くから伝わる和菓子の模型や資料が展示されており、なかなか知ることのできない和菓子の歴史を知ることができます。
「海外からこんなお菓子たちが伝わってきたんだな~」と思う昔のお菓子が展示されていたり、お菓子で作られたアートのような作品もありました。
このようなものはなかなか見ることができないので、「これが無料で見れるなんてなんてお得!」と思いました。
また1階のお茶席では、季節ごとに趣向をこらした茶花や掛軸、茶道具が展示されております。資料館を見学したあとに見てみるのもよいですね。
和菓子やお菓子好きの方には特に興味深い内容が盛りだくさんですので、おすすめです♪
京都でお茶と和菓子を楽しむ
お茶について学んだあとは本店「鶴屋吉信」でいっぷく
樂美術館、茶道資料館それぞれの場所から徒歩10~15分ほど。
西陣のまちなかに、京都の老舗和菓子店の本店「鶴屋吉信」があります。
店内にはカウンター席の「菓遊茶屋」とテーブル席の「お休み処」の2種類から選べます。
茶屋ではなんと職人さんが目の前で作ってくださった生菓子をお抹茶とともに頂けます。ふだん見ることのできない生菓子が作られる過程を見て味わうことができる、なんともぜいたくなお茶席。
職人技、目の前で見てみたい!
お休み処では、様々な種類の甘味をゆったりと頂けるお茶席です。
四季を感じるお庭や京菓子の美しさを引き立たせる茶器など、お菓子を楽しむだけでなく、全身で和を感じられる空間になっています。
和菓子をいただく際に重要なうつわや茶器などの数々。
やはり、ただ単に和菓子を頂くのではなく、そのまわりのものから季節を感じたり見て楽しむことができるのも楽しみの一つですよね!
これもぜひ和菓子と茶器など楽しみに行きたい!
どちらも魅力的すぎて選ぶのが難しいですね~!
茶道について学んだあとは、ぜひとも「体験」しに訪れてみてくださいね♪
和菓子について学んだあとは「俵屋吉富」でいっぷく
京菓子資料館で見学したあとは、お茶席「祥雲軒」で宇治抹茶とその日に作った生菓子を頂けます。
(おひとりさま ¥700(税込))
お菓子は季節の生菓子を3~4種類と俵屋吉富の代表的な有名和菓子「雲龍」の中から好きなものを選べます。
京菓子について学んだあと、そのままお菓子をいただけて実際に体験できるのはとてもうれしいですよね。学んだあとにいただくお菓子はまた違った味わい方、見方ができます。
雲龍も、俵屋吉富を代表とする和菓子で甘くてとてもおいしいです。
このとき食べられなかったとしても、お店の方でお土産としても購入できます。
ぜひ旅の思い出に♪
京菓子について学んだあとは、静かにお茶とお菓子を味わいながらくつろいでみていってはいかがでしょうか。
さいごに
お茶と和菓子にまつわる世界はとても深いです。簡単には理解できない世界だと思います。
しかし、学べば学ぶほどおもしろく、もっと知りたい気持ちにさせてくれます。
日本人だからこそ感じられる感情。
日本文化を知ることは日本人のルーツを知ること。
とても興味深いので、まずは見て、体験しに行ってみてくださいね。
それでは、また。